2012年3月2日金曜日

新潟の野菜 冬のキャベツ

新潟の野菜は格別おいしいと感じたのは秋から冬になる頃でした。特に思ったのは北方文化博物館の近所のカガヤキ農園で買ったキャベツを食べたときでした。一個50円で売られていたキャベツを千切りにしただけでしたが、今まで食べたことのないキャベツの甘味、瑞々しさに圧倒されました。新潟の冬のキャベツと水菜は手を加えなくても、帝国ホテルのサラダに負けない味だと思います。おそらく、このキャベツは東京の高級スーパーでも買えないものでしょう。


地元の人にカガヤキ農園のキャベツが格別においしくて感動した話をすると、淡々と「ウチのジイチャンはキャベツは冬しか食べないんだよね」と言っているので、新潟キャベツのおいしさは冬限定なのかもしれません。冬の厳しい寒さがキャベツの甘味をより一層深めてくれるのかもしれません。


これほどおいしいキャベツを阿賀野川周辺の沢海や横越という土地の人たちが作り続けていることに深く感謝したいです。そんな土地が残っていることは、地元の豪農だった伊藤家の並々ならぬ努力があったのではないとも想像してしまいます。ただのキャベツの話なのですが、土地や地域の歴史にまで感謝したくなるほど、キャベツがおいしいということをお伝えしたかったのです。


ちなみに、キャベツの芯はあまり好きではありませんが、カガヤキ農園のキャベツは芯が特に甘くてお勧めです。

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